ダバオ初心者であれば、移動手段はタクシーを使うことが多いと思います。
でも、ダバオになれてくると、庶民の移動手段である「ジプニー」に興味がわいてくると思います。
ジプニーは、日本でいうバスのような存在の乗り物です。カラーリングはドライバー次第ということで、色とりどりのジプニーが大通りを走りまくっています。しかしながら、よくわからないままジプニーに乗ってしまうと、まったく違った場所にたどり着いてしまうことも。
ちょっと怖いけど、ぜひダバオでジプニーに乗ってみたいというあなたのために、ダバオにおけるジプニー徹底攻略の記事をお届けします。
この記事が、あなたのダバオ生活の役に立つことを願っております。
フィリピンの移動手段ジプニーとは
フィリピンの移動手段「ジプニー」とは、上記の写真のような乗り物です。ダバオでは、電車がなく、バスもほとんどありません(バスシステムが現在進行中)。そのため、移動する際には、相乗りの小型バスのような、ジプニーを利用します。英語では、「Jeepney」と書きます。
ジプニーの魅力は、値段の安さと、乗り降りの場所が自由なこと。値段については後述しますが、タクシーと比べて、格安で乗車できます。また、ジプニーの走っている大通りであれば、どこからでも乗れ、どこからでも降りられること。つまり、目的地が大通り沿いであれば、お店の前まで行くことができるのです。
また、見た目の新鮮さから、一度はジプニーに乗ってみたいと考える日本人も多いです。私が初めてダバオに行ったときは、1人では怖くて乗られず、友達と初めて乗ったときは、テンションがめっちゃあがりました。
ダバオに来た記念に、ぜひジプニーにもチャレンジしてみてください♪
ジプニーの乗り方
では、ダバオでのジプニーの乗り方について説明します。
自分が行きたい方向の道路で待機
まずは、目的地に向かう道路に移動しましょう。ジプニーは、行く方向が決まっているので、反対側の車線に乗れば、目的地と逆方向に行ってしまいます。ダバオには、市役所周りを中心に、一方通行の道路もあるため、注意が必要です。
ジプニーが来たら、自分の目的地に行くかどうかをチェック(チェック方法は後に)
ジプニーが近づいてきたら、自分の目的地に向かうジプニーかどうかをチェックしてください。チェック方法は後述します。走っているジプニーをチェックするのはなかなか大変ですが、全神経をとがらせて、ジプニーをチェックしてください。
目的地行きのジプニーであれば、ドライバーに合図をおくる
もし、目的地行きのジプニーであれば、手を振ったり、乗る人数を示したりして、ドライバーに乗りたいことをアピールしてください。もし席が空いていたら、止まってくれます。席がない場合は、素通りしていきます。
ジプニーが完全に止まってから乗車
現地の人々は、動いているジプニーに飛び乗ることもありますが、危険ですので、ジプニーが完全に止まってから、気をつけて乗車しましょう。
頭をぶつけないように
ジプニーは、非常に狭く、また、車高が低いです。気をつけないと頭をぶつけますので、慎重に乗り込むようにしましょう。
ダバオでジプニーに乗るときのルール
ダバオでジプニーに乗るときの一般的なルールを説明します。2020年10月6日現在の情報です。特に2020年はコロナのために、様々なルールが変わっていますので、最新の情報を得るようにしてくださいね。
ダバオでのジプニーの運賃
ジプニーの運賃は、どのジプニーも一律で決まっています。4キロまでが9ペソ、4キロを越えると、1キロごとに1.5ペソが追加されます。例えば、2キロであれば9ペソ、4.5キロであれば10.5ペソ(10ペソか11ペソ)、8キロであれば9ペソ+6ペソ=15ペソといったかんじです。乗車位置から降車位置までが何キロだったのかはわからないため、慣れていない場合は料金を尋ねて払うか、少し大きめのお金を支払っておつりをもらう感じです。
タクシーは、初乗り40ペソ、1キロあたり13.5ペソ、1分あたり2ペソの値段がかかります。日本のタクシーと比べると激安ですが、さらに安く済ませようとすれば、ジプニーでの移動が必須です。
お金の渡し方
以前は、乗車中に乗客を通してドライバーにお金を渡す、お金回しが基本でしたが、コロナによって乗客間のお金渡しが禁止されました。現在は、降車後に、ドライバー横の窓に行き、お金を支払う形が一般的です。乗車位置ははっきりしているので、乗車位置さえ伝えれば、正しい金額を教えてくれます。
降りる場所の伝え方
降車位置の伝え方は、以前は、「パーラー(ここで降ります)」と口に出して伝えることが多かったのですが、コロナによって、もう一つの伝え方である、天井や手すりを「トントン」とたたいて伝えることが主流になりました。私は、硬化を手すりに当て、カンカンという音を鳴らし伝えています。この音が小さいと、ドライバーは気づきませんので、少し強めにたたくとよいでしょう。
ダバオのジプニーのルート確認方法
最もやっかいなのが、ジプニーのルートを確認することです。日本のバスであれば、バス停に行き先が書いてあったり、バス自体にも目的地が記載されています。しかし、ダバオのジプニーは、行き先が非常にわかりづらいです。いくつかの情報から行き先を読み取り、必要なジプニーを探し出す必要があります。行き先の確認方法について紹介します。
大まかなルートを確認する方法
まず、ジプニーのおおまかなルートを確認する必要があります。ジプニー正面の上部(写真①)に、少し大きめの字で、主なルートが書かれています。上記の写真のジプニーでいえば、Sasaというエリアを担当するジプニーということです。ただ、気をつけなければいけないのは、「Sasaに行く」わけではないことです。例えば、Sasaから市街地に向かうジプニーであっても、この表示は変わりません。Sasaという字を見てすぐに乗り込んだら、まったく逆の方に向かってしまう、ということになりかねません。そのため、どちらの車線でジプニーを待つかがとても大切です。
具体的な目的地を確認する方法
目的地方面に向かうジプニーを上記の方法で確認したら、ジプニー正面の下方部にあるパネル(写真②)で、具体的な行き先を確認しましょう。これは、あくまでも主な目的地であって、細かな目的地は書かれていません。そのため、自分が行きたい場所が、どの目的地に向かうルートにあるのかを事前に確認しておくことが大切です。パネルには、主なモール名やマーケット名が書かれていることが多いので、いくつかの主要エリアの位置関係は覚えておく必要があります。
指で行き先を確認する方法
同じ大通りを走っていても、途中で曲がっていくジプニーもあります。例えば大通りが交錯している場合、右のルートなのか、左のルートなのかを事前に確認する必要があります。上記の①②の方法でだいたい確認出来るのですが、目的地のパネルが小さくて見えないこともしばしば。そのため、ジプニーを使い慣れてくると、指で矢印を作り、右か左を指さします。ジプニー運転手が気づくと、このジプニーは右だよ、左だよ、とルートを指さしてくれます。会話なしで確認出来る中級者向けの方法です。
直接ドライバーに聞く方法
一番確実なのは、直接ドライバーに聞く方法です。ドライバーに、このジプニーは〇〇まで行きますか?と聞くことで、確実に目的地にたどり着けます。ただし、ドライバーさんの多くは、英語に堪能ではないことに加え、少しでも時間を短縮したいと考えている人が多いです。きれいな英文ではなく、単に目的地名を聞く方法がおすすめです。例えば、「SM Lanang?」「Abreeza?」と大きな声で聞けば、経由する場合は、乗れよ!とワイルドに教えてくれます。
ただし、ドライバーに直接聞く場合は、ジプニーに止まってもらう必要があり、ドライバーにとっても少し億劫です。できれば、上記の方法を使って、自然に見つけれるように練習しましょう。
ダバオでのジプニールートの覚え方
これまでに読んできてわかったかと思いますが、ジプニーを使いこなすためには、ある程度ダバオの土地勘を理解する必要があります。たとえば、〇〇経由のジプニーであれば、〇〇経由が大体どのあたりであるのかを事前に理解しておく必要があるのです。そのため、ジプニーを使えるようになるには、ダバオについての勉強が必要。ただ、使えるようになるととっても便利ですので、生活のためにも、頑張って覚えてくださいね。
ダバオのジプニールートを覚えるためのおすすめ方法を紹介します。
Androidのアプリ「Davao City Jeepney Guide」を利用してルートを覚える
Androidのスマホであれば、ダバオの主なジプニールートが検索できるアプリがリリースされています。このアプリをダウンロードすれば、どの名前のジプニーがどのルートを通るのかを、すぐに調べることができます。
現在地情報と連動した即時確認もできますが、なかなかうまくいかないのが実際のところ。私は、空いた時間にアプリを開き、名称とルートを覚えることで、ジプニーをどこでも利用できる力を身につけました。おすすめです。
Googleマップを利用し、ダバオの道路を覚える
初めの頃は、タクシーを利用しての移動かと思いますが、ぜひ積極的にGoogleマップを開き、ダバオの地理を理解してください。タクシードライバーは細い道を通るのが好きなため、ダバオの地形は複雑なように感じますが、実際はとても単純です。ぜひどこかに行く度にGoogleマップを開き、どこにいるかを確認してみてくださいね。
とりあえず失敗覚悟でジプニーに乗り、反省をもとに覚える
地図でなかなか覚えれない人は、実際にジプニーに乗りまくって覚える方法がおすすめ。たとえ見知らぬ地にたどり着いても、500円か1000円払えば、タクシーで家まで帰れます。実際、65歳を超えた私の知り合いは、この方法でジプニーの乗り方をマスターしました。本人いわく、毎日が冒険のようで楽しいとのこと。チャレンジャーにおすすめの方法です。
ジプニーに乗る際の注意事項
最後に、ダバオでジプニーに乗る際の注意事項について紹介します。
コロナによるジプニー利用の新ルール
2020年のコロナウイルスの影響で、ダバオにおけるジプニーのルールが大きく変わりました。運賃が少し高くなりましたし、現在はマスクとフェイスシールドがないと乗車できません。お金の支払いも、ジプニーが止まってから、ドライバーに直接支払う方式です。以前のルールとは少し異なりますので、注意してください。
社内では貴重品の管理に注意
ダバオは安全な都市とは言え、悪さをする人ももちろんいます。私はダバオで詐欺や窃盗にあったことは、たった1度ですが、それがジプニー内で起こりました。ダバオとはいえ、何が起こるかはわかりません。貴重品の管理に気をつける事に加え、金目のものはあまり表に出さないようにしましょう。
狭いので頭をぶつけないように
ジプニーは思ったよりも小さいです。気をつけていても、天井に頭をぶつけることがあります。十分気をつけましょう。
終わりに
ダバオにおけるジプニーの乗り方について紹介しました。ダバオでは、バスシステムの開発が進んでおり、将来的にはジプニーがなくなると言われています。
ただ、日本では乗れない「ジプニー」に、一度は乗ってみたいという人も多いのが実際です。ぜひダバオに遊びに来た際は、上記の方法を参考にして、ジプニー乗車にチャレンジしてみてくださいね。