フィリピンでは最近地震が頻発しています。
日本では、地震が発生すると即座に速報が流れ、
震源地やマグニチュード、震度や津波の有無などがわかります。
しかし、フィリピンでは、速報がなかなか流れません。
数十分、数時間たって、やっと地震の震源地やマグニチュード情報を知ることができるのが現状です。
しかし、地震の揺れだけでなく、津波にも気を配る必要があることは、
東日本大震災を経験した日本人は知っています。
また、最近は語学留学や移住などでフィリピンに住む日本人が多いため、
安否を気遣う人も多いことでしょう。
そこで本記事は、フィリピンの地震と津波の速報や情報を比較的早く得られるサイトをまとめました。
ぜひ、この記事に掲載したサイトを利用し、地震や津波の情報把握に努めてください。
フィリピンの地震速報や情報が得られる英語サイト
フィリピンの地震速報や情報が比較的早く得られる英語サイト3選を紹介します。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)
フィリピンの政府組織の1つであるフィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)が運営するサイトで、火山の噴火、地震、津波、その他の自然災害の情報をいち早く市民に届けることを目的の1つとしているフィリピンのサイトです。
地震や火山の噴火、津波の情報をタイムリーに発信することが彼らの重大な使命の1つですので、フィリピンの地震に関する情報の多くは、こちらのサイトから比較的早く報告されます。
Volcano Discovery
フィリピンで地震が発生したときに、私が真っ先に確認するサイトのうちの1つです。
世界各国の地震速報が記載されていますが、⇒アジア⇒フィリピンでフィリピンの地震速報ページに移動することで、フィリピンで発生したすべての地震の情報を見ることができます。他のサイトと比べても、比較的早く情報がでますので、フィリピンに住まれている方は覚えておくとよいでしょう。
アメリカ地質調査所(USGS)
アメリカ合衆国政府の科学的研究機関であるアメリカ地質調査所(USGS)のウェブサイトです。世界中の地震活動を監視しており、数ある地震情報サイトはこのサイトの情報を基にして作られているといわれる、地震速報に関する世界の主要サイトです。Latest Earthquakeのページを開くことで、世界中で発生した地震の速報を確認することができます。
フィリピンの地震速報が得られる日本のサイト
フィリピンの地震の情報が比較的早く得られるサイト2選を紹介します。
地図蔵 地震速報マップ
地図蔵では、米国地質調査所(USGS)による世界の地震情報のデータ(24時間以内マグニチュード4.5以上)が、世界地図に分かりやすく表示されます。世界のどこで、どの大きさの地震が起こったかを一目で確認することができます。
日本時間表記による地震の発生日時、マグニチュード、震源の大体の位置が確認できます。地震が表記されるまでは、地震の発生から10~20分のタイムラグがあります。また、各地震詳細をクリックすることでUSGSのウェブサイトにとぶことができます。
News Digest
News Digestが運営している、海外の地震の報告ページです。
世界中で起こった、マグニチュード4以上の地震の速報、また過去の地震情報を確認できます。
掲載されている情報は、「地震が発生した国」「マグニチュード」「深さ」の3つのみですが、マグニチュード4以上に絞っていることから、比較的わかりやすく記載されているのが特徴です。また、日本語表記ですので、日本人にとっては使いやすいサイトではないかと思います。
フィリピンの津波情報が得られるサイト
地震の怖さは、揺れによる災害だけでなく、津波の発生によるものがあげられます。そこで、フィリピンの津波情報が得られる重要サイトをお伝えします。
太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)
太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は、ハワイに拠点をおく、太平洋の津波を常時監視しているアメリカの政府機関です。地震発生時に津波の可能性がある場合、太平洋津波警報センターが真っ先に情報をアップロードします。
日本のニュースサイトが、○○国で発生した地震において津波の心配はありません、という報道を行う場合、ほとんどがこの太平洋津波警報センターの情報を基にしていますので、緊急時に備えてぜひブックマークしておくことをお勧めします。
フィリピンの火山噴火情報が得られるサイト
2020年1月12日、タガイタイ近くのタール火山が噴火しました。最新情報や火山の噴火に関する適切な情報を得る必要があると思います。以下のサイトが参考になるかと思います。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)
地震速報の箇所でも述べた、フィリピンの政府機関です。もともとは、火山の噴火情報について監視する機関でしたので、こちらのサイトで、火山の噴火に関する様々な情報を得ることができます。フィリピンに数多く存在する山々の噴火可能性やハザードマップ、火山警戒レベルの指標の他、もちろん火山噴火に関する速報についても確認できます。
マグニチュードと深さから地震の震度を読み解くことは可能か?
海外では地震が発生した際、マグニチュードと震源の深さについてはすぐに発表されますが、震度については発表されないのが一般的です。というのも、震度とは、もともと日本独自の表現だからです。たまに海外のサイトで「intensity」や「Seismic intensity」という表現で紹介されていることもありますが、ごくわずかと考えてよいでしょう。そのため、日本人の感覚に近づけるには、マグニチュードと深さから、ある程度の震度を読み解くことが重要になります。
2019年12月15日に、ミンダナオを襲った地震の震度は、最も被害が大きかった地域で、震度5弱~5強だったといわれており、フィリピンでは、震度5弱以上の地震は命の危険を伴う地震につながります(震度3,4でも大きな被害が発生することももちろんあります)。下記のサイトでは、日本における震度5弱以上の地震のマグニチュードと深さがすべて載っています。
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/cgi-bin/kyoshin/bigeqs/index.cgi
日本とフィリピンでは、地盤のクオリティが異なるため、一概には言えませんが、
震度5弱以上が発生する条件の一例として(あくまでも一例です)
マグニチュード5.0~5.5 深さ 0~20キロ 危険大
マグニチュード5.5~6.0 深さ 0~60キロ 危険大
マグニチュード6.0~6.5 深さ 0~80キロ 危険大
マグニチュード6.5~ 深さ どんな深さでも危険大
といったところでしょうか。マグニチュードが低いから安全だ、とか、マグニチュードが大きいから危険だと考えるのではなく、あくまでもマグニチュードと深さの両面から考える必要があることは覚えておいてください。
終わりに
地震が発生しないことが望ましいのですが、残念ながらフィリピンは地震大国。日本と同じように、いつかは大地震が発生すると考えておくべきでしょう。
フィリピンで地震が発生した場合、自分の命は自分で守る必要があります。地震や津波の速報が得られるサイトをしっかりと押さえて、緊急時には正しい判断ができるように努めてください。
もし、フィリピンで、上記のサイトの他に情報が得られるおすすめサイトがありましたら追加させていただきますので、お気軽にコメント欄に残していただけたらと思います。