海外移住をするとなると、日本から海外にお金を送金する方法が必要になります。私はフィリピンに住んでいますが、初期に持ってきたお金はもちろん底をつき、現在は送金サービスを利用して生活しています。
具体的には、三菱UFJ銀行にある日本円を、フィリピンの銀行にてフィリピンペソで受け取れるように送金しています。
海外送金を利用できるようになると、生活の幅がぐっと広がります。しかし、海外送金の方法が少し複雑なこともあり、利用をしぶっている方も多いことでしょう。
本記事では、いくつかの送金サービスを利用した中で私がおすすめする、「TransferWise」について紹介します。
・海外送金をできる限り格安で行いたい
・日本の非居住者でマイナンバーが無効化されている
・大きなお金を送金したい
・海外に所持している銀行口座にお金を送りたい
・現地の銀行口座を所有していない
・銀行を持っていない人にお金を送りたい
・日本人向けの電話対応が充実している送金会社を利用したい
海外送金サービスTransferWiseとは
世界にはさまざまな送金サービスがあります。その中でも私が今回おすすめするのは、イギリス(ロンドン)発の海外送金サービスである「
TransferWiseによる送金サービスをおすすめする理由
私は、いくつかの送金サービスを試しましたが、現在はTransferWiseを主に使っています。私がTransferWiseをおすすめする理由を簡単に紹介します。
TransferWiseは送金にかかる総費用が安い
海外送金を行う際には、サービスの利用料としていくらかの手数料などを支払う必要があります。TransferWiseは、追加でかかる費用が他の送金会社と比べて格安です。というのも、TransferWiseは送金手数料のみを徴収し、為替レートからの費用は取っていないからなんです。
海外送金をする際には、【為替レートでかかる費用】と【送金手数料としてかかる費用】の両方を考える必要があります。この両者のコストを考えた場合、TransferWiseは非常に格安であることがわかります。例として、日本円をフィリピンペソに両替した場合の総料金を、TransferWiseとその他送金会社・サービスで比べてみます。※9月5日現在のレートを利用
1万円を送金した場合
10万円を送金した場合
50万円を送金した場合
上記でもわかるように、どの金額でも、TransferWiseが安いのがわかります。(他にもっと安いものがあるかもしれませんが、私が知る限り、最も安く送金できる方法です。ちなみに、地域の両替所よりもお得なことが多いです)
さらに、こちらのコードを利用すれば、手数料一部無料になります。あなたにとっても、私にとってもうれしいサービスですので、よければご利用ください(手数料一部無料クーポン)
大きなお金の海外送金が可能
大体どの送金サービスでも、月額の制限額が決まっています。例えば、毎月150万円まで、などです。しかし、コンドミニアムを購入する場合、レートがよい時期に数百、数千万円の送金をしたい場合があるかと思います。
TransferWiseは、1回の送金額は100万までですが、回数制限がないため、複数回の送金が可能です。また、今後は1億円までの海外送金にも対応する予定とのこと(現在は日本非対応ですが、いくつかの国ではすでにスタートしています)。
コンドミニアムや住宅購入を考えている方にはおすすめの送金サービスといえます。
海外在住者であればマイナンバーカードなしで送金できる
日本の非居住者であれば、マイナンバーが無効化されていると思います。TransferWiseは、非居住者であれば、マイナンバーカードの登録なしで利用できます。また、多くの送金サービスは、日本でいくつかの手続きが必要ですが、TransferWiseはオンライン上のみですべて登録できます。
マイナンバーなしで利用するためには、本人確認のページでマイナンバーを求められた際、非居住者の項目をクリックするだけです。ただしこれは、日本の住民票を抜いている人だけが対応ですので、日本居住者であればマイナンバーの提出が必要となります。
セキュリティが安心
昨今、ヨーロッパでは、オンライン決済等の基準が非常に厳しくなっていますが、それらの基準をクリアしている会社ですので、信頼性も高く、セキュリティもしっかりしています。安心、安全にお金を運用したい方にもおすすめです。
TransferWiseを利用する際に注意すること
上記のように、多くのメリットがあるTransferWiseですが、利用に当たって注意すべき点もありますので紹介します。
送金は銀行口座が基本
TransferWiseは、送金先窓口の確認にも力を入れていますので、基本的には銀行口座→銀行口座が基本です。世界各国の銀行口座が利用可能ですが、利用国に銀行口座がない場合は送金が少し難しくなります。また、銀行口座を持たない知人への送金もできません。
事前の本人確認ができない
他の送金サービスでは、「事前の本人確認→送金手続き」が一般的です。しかし、TransferWiseは、本人確認も簡易化したいとの思いの元、「送金手続き→本人確認」という変わったシステムを採用しています。つまり、送金手続きをしても、本人確認が引っかかれば、送金ができないというわけです。
私はこのシステムがよくわからず、初回の利用をずいぶん躊躇しました。しかし、初回であっても3日程度で完了できたことに加え、2回目以降は簡単な本人確認のみでOKで、数時間での送金完了ができるようになりました。(TransferWiseの事前登録に関してはこちらの記事へ)
ただし、初回利用の際には、即座の送金はできませんので、一度少量の送金を行い、本人確認をいったん済ませておくことをおすすめします。1回目さえクリアすれば、2回目以降は非常にスムーズです。こちらのコードを利用すれば、手数料一部無料になりますので、ぜひご利用ください(手数料一部無料クーポン)
困ったときにはメールによるサポートが中心
TransferWiseは多言語カスタマーサポートを行っており、もちろん日本語での問い合わせも可能です。ただし、基本はメールでのやりとりとなりますので、返答まで少し時間がかかることが多いです。電話やチャット機能で即座に連絡を取りたいという場合には、少し向いていないかもしれません。
終わりに
今回は、海外送金におすすめのサービスであるTransferWiseについて紹介しました。送金サービスは、料金だけでなく、総合的な使い勝手などを加味しながら決定することが重要です。
ただ、できる限りやすく、かつ簡易に送金したいというのであれば、TransferWiseはひとつの選択肢になるかと思います。もし、どの送金サービスを利用するかで迷っている方は、ぜひ検討してみてください。