フィリピンに何らかの理由で渡航される方の多くが知りたがっているのは「フィリピンは今どれぐらいのお金がかかるのか」ということではないでしょうか?

 

結論から言えば、今のフィリピンはインフレと円高のダブルパンチにより、日本円で考えた場合、かなり値上がりしています。そのため、2021年以前のお金に関する記事は参考にならない可能性があります。2022年、できれば2023年に更新された信頼できる情報を参考にするようにしてください。

この記事では、フィリピンのダバオに住む私の最近の生活費について書きます。フィリピン渡航を考える方の参考になれば幸いです。

 

フィリピンでかかる生活費が2倍に?

最近フィリピンに来た方の話を聞くと、フィリピンは安いと聞いていたが、予想よりも高かった!と口をそろえておっしゃいます。

それもそのはず、コロナやウクライナ紛争、その他さまざまな理由による「インフレ」と「円安」がダブルで発生しているためです。

例えば、2020年であれば、円→ペソは0.47程度でした。一方、2023年7月時点では円→ペソが0.38です。

さらに乳製品や肉、魚なども値上がりしています。

 

一例でいえば、肉(テンダーロイン)を1キロ買うとすると、

2020年:260ペソ×2.1=546円

2023年:390ペソ×2.6=1,014円

こう見ると、2倍というのも冗談ではないのがわかるかと思います。そうなんです。フィリピンは最近の数年で、日本人にとって安くはない国に変わってしまったのです。

ということで、「フィリピンは安い」という印象でフィリピンに来ると、予想外の出費で苦しむことになるかと思います。日本と同程度、もしくはそれ以上の費用がかかると思ってフィリピンに来ることをおすすめします。

 

フィリピンでの1ヵ月の生活費はいくら?

では、フィリピンではどれぐらいの費用があれば生活できるのでしょうか?他の記事でも説明していますが、生活費というのは人によってかなり異なります。日本であっても、月10万円で生活する人もいれば、月40万円でも足りないと感じる人もいます。そのため、あくまでも参考程度にしてください。

 

我が家の家族構成と生活費

私の家族構成は、私とフィリピン人妻、2歳の子供1人です。私は配偶者がフィリピン人のため、結婚ビザを所有しており、ビザ延長費用はかかりません(5年の一括払い)。そのため、ビザ費用は除外します。

現在の私の生活費は、60,000ペソです。

毎月6万ペソだけおろして、それで生活しているため、それ以上のお金はかかっていません。ただ、数年前と比べると高くなったなというのが印象です。

 

1ヵ月生活費の内訳

内訳はこんな感じです。

生活費・娯楽費:30,000ペソ…食事や交通費、娯楽費、子供用品などすべて含む

ベビーシッター代:8,000ペソ

光熱費:4,300ペソ(電気代3500ペソ、水道代500ペソ、ガス代300ペソ)

通信費:1,700ペソ(家庭用wifiとスマホの通信費)

住宅費:16,000ペソ

60,000ペソ×2.6=156,000円ぐらいですね。

 

ここ数年で、だいぶ値上がりしたなという感じです。2020年の記事では、私の一人暮らしの生活費は6万円くらいだったので、それと比べるとかなり高く感じます。

 

特に高いのが子供のミルクで、これが毎月6000円程度、おむつも日本と同程度の費用がかかるため、月6000円程度かかります。また、家ばかりだとつまらないからと遊び場(モールのキッズスペースやビーチ)などにつれていくと、それでまた大きな出費が。。。日本と違い、無料で快適に遊べる場所は少ないんですよね。

 

ただ、私はある程度フィリピン(ダバオ)での生活に慣れているため、6万ペソで家族生活できますが、フィリピンに来たばかりの方だとどうしても支出が大きくなってしまうかと。そのため、日本での生活費よりも高くなる、という場合も多々あるようです。

 

フィリピンでの生活費を抑える工夫・ポイント

では、フィリピンである程度出費を抑えて生活するにはどうすればよいのでしょうか?

 

フィリピンは安いという固定観念を捨てる

フィリピンでは安く生活できる、という固定概念をまずは捨てるのがよいでしょう。日本と同じか、もしくはそれ以上かかる場合もありうる、という認識に改めてください。そうしないと、日本と比較し、高い高いと感じるばかりで日々過ぎてしまいますよ。

 

フィリピンスタイルをできる限り取り入れる

フィリピンで出費が大きくなる方の話を聞くと、どうしても日本と同様のサービスやクオリティを求めている気がします。「日本」は、世界でもまれにみる「低価格・高品質」の国です。フィリピンで日本と同程度のサービスやクオリティを求めてしまうと、超高級サービスを利用することになり、当然ながら高くなります。

そのため、少しずつ妥協できる箇所を増やし、フィリピンスタイルを取り入れていくのが生活費を抑えるポイントです。例えば日本食材にこだわるのではなく、フィリピンの食材を使って食事を作る、外出はタクシーばかりではなく公共交通機関を利用してみる、など。少しずつフィリピン流を取り入れることで、生活費を抑えることが可能です。

 

家計簿をつける

1~2ヵ月程度、家計簿を徹底的につけてみるのがおすすめです。どこでどのような支出が出ているのかを把握できます。もし無駄がみつかれば、それを徹底的に抑えるのもよいでしょう。1ヵ月の支出予測が立てられたら、1ヵ月の予算を決め、その予算内で生活するようにすれば、支出が予想を超えて大きくなることはありません。このあたりは日本での節約方法とほぼ同じです。長期でフィリピンに滞在する予定の方には特におすすめです。

ちなみに、フィリピンではGcashやクレジットカードなどの支払いが当然ながら楽です。しかし私はお金の流れが見えにくくなるこれらのサービスはできる限り使わないようにしています。

 

フィリピン人は月いくらで生活しているの?

フィリピンで安く生活するなんて無理だ、と思う方も多いと思います。しかしながら、フィリピン人は実際、日本人の支出額よりも大幅に小さな生活費で暮らしています。我が家の生活費は6万ペソです。日本人の多くは、その値段で快適に生活するのは無理だよ、と思うかもしれません。しかしながら、フィリピンで月6万ペソ稼げる家庭はほんの一部です。多くは月額2~3万ペソで生活しています。つまり、うまくやりくりする、もしくは少しの我慢をすれば、生活費自体は抑えられます。

 

フィリピンでの節約を諦めるのも一つの解決策

安く生活するのを諦める、というのも1つの選択だと思います。せっかく海外に来たのだから、お金のことばかり考えず、快適さを重視するというのはありだと思います。フィリピンではある程度お金を払えば、なかなかにゴージャスな生活ができるかと思います。日本とは異なるゴージャス感をとことん味わうのもありかと思います。

 

まとめ

今回は、2023年7月時点でのフィリピン・ダバオの生活費を紹介しました。私も以前の記事では、フィリピンでは安く生活できると説明したことも多々ありますが、2022年ごろから状況が大きく変わってきています。肉は多少安いものの、乳製品や魚は日本よりも高いぐらいです。また、シャンプーや洗顔、紙製品などの生活雑貨や、ジャムやバターなどの食品は日本よりも高いのが実情。フィリピンは安い、というイメージは払しょくした方がよいでしょう。

とはいえ、マッサージなどは300ペソで楽しめたり、タクシーの初乗りが45ペソからだったりなど、人的サービスはまだまだ安いといえます。フィリピンの相場を学びつつ、うまく生活すれば、安く・快適に生活することも可能です。

フィリピンで生活する方、もしくはフィリピンへの渡航を考えている方の参考になれば幸いです。

投稿者 welovedavao

「【2023】フィリピン・ダバオの生活費:高くなったって本当?」に3件のコメントがあります

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