デング熱の恐怖!デング熱の症状と経過を経験者(フィリピン在住)が説明
フィリピンでは、毎年デング熱が話題になります。2023年はデング熱のケースが特に多いと報告されています。 しかしながら、フィリピンに住んでいると、蚊に刺されることは日常茶飯事。そのため、デング熱への対策はどうしてもいい加減になりがち。 そんな中で、私は2023年に初めてのデング熱にかかりました。デング熱の一般的な症状について説明する記事は多いものの、実際にかかった人の症状や経過を説明する記事は少ないように感じましたので、その時の経験を記載しておきますね。 デング熱とは何か? デング熱は、特定の種類の蚊に刺されることで発症する感染症です。デング熱の一般的な説明は、以前の記事、もしくはその他の医学記事をお読みください。 デング熱の脅威が迫るフィリピン!怖いのはコロナだけじゃない! デング熱の経過(私の場合) 1日目・・・夜中に寒気を感じる 2日目・・・寒気に加え、強い頭痛と眼窩痛が発生。熱が上がり始める(37.5度程度) 3日目・・・強い頭痛と眼窩痛が継続。インフルエンザも疑うが、咳はまったくでない。熱は38度程度が続く。のどに違和感が出始める 4日目・・・強い頭痛と38度程度の熱。また、喉に激痛が走るようになる 5日目・・・頭痛は多少緩和され、発熱も37度程度に。ただし、喉の痛みは継続。特に朝に激痛 6日目・・・頭痛と発熱はほぼ収まる。このころに、急に体に発疹が現れ始め、ここで初めて、デング熱であったことを知る。のどの痛みは症状とマッチしないが、それ以外(頭痛や眼窩痛、発熱などは説明通り)。発疹は、両手・両腕を中心に広がり、その後体幹にも出現。足にはあまり見られない 7日目・・・それぞれの症状が少しずつ残っている感じ。めちゃくちゃ苦しくはないが、全身に違和感がある感じ 8日目・・・ちょっと調子が悪いかな、ぐらいまで回復。発疹もほとんど消える 9日目・・・ほぼ回復 上記でも書いたように、これがデング熱だと気づいたのは、5日目ごろに発疹が現れたときです。それまでは、インフルに近いかな、という印象でした。ただ、私の場合はインフルにかかると咳がでるため、インフルとも違うし。何か悪い感染症にかかったのかな、という感じでした。当初はデング熱の可能性を除外していたため気づくのが遅れました。もしデング熱の特徴として眼窩痛があることを知っていれば、もっと早く気づけたかもしれません。 デング熱でとった対応 デング熱だと気づくのが遅れたため、それまではフィリピンの通常の風邪薬である、バイオジェシック(発熱等)とアドビル(頭痛等)を飲んでいました。5日目ごろにデング熱とわかりましたが、デング熱の場合でも基本は同様の薬だとわかり、安心しました。 病院については、検討しましたが、行かないことに決めました。というのは、デング熱と分かったのは5日目ごろで、症状が改善に向かっていた時期だったこと、また、すぐ近くに緊急病院があるため、もし悪化したとしてもすぐに病院に行けるためです。 デング熱は、基本的には順調に回復する病気だと報告されています。ただし、「デング出血熱」という症状に陥ると最悪の場合は死に至ることもあることから、フィリピンでは病院に行った方がよい病気だともいわれています。このあたりは、個人の判断によるのかなと感じました。 喉の痛みは何だったのか? デング熱の主な症状は、38度程度の発熱と頭痛、そして眼窩痛であると報告されています。私もこの3つは体験しました。特に初日はコンタクトレンズをつけていたため、目が非常に熱く、これはいったい何なんだ、と感じました。 ただ、1つ違うのは喉の痛み。デング熱では喉の痛みはほぼないが、稀に現れる、と紹介されています。私が一番苦しんだのは、この喉の痛み。これが、稀に現れる喉の痛みだったのか、もしくは他の理由だったのかはわからずです。 ただ、インフルエンザに似た症状で、とくに眼窩痛がある場合には、デング熱の可能性を疑うのがいいかもしれません。 …