フィリピンに移住したい、という声をよく聞きます。実際、私のもとにも、ダバオに移住を考えているのですが、、、という問い合わせがたまに来ます。
問い合わせの中で多いのが、移住のために、何をもっていけばいいですか?という質問です。そこで今回は、フィリピン移住で持っていくとよいアイテム10選を紹介します。移住を検討中の方の参考になれば幸いです。
フィリピン移住のための基礎知識
まずは、フィリピン移住にあたって押さえておきたい情報をまとめます。
フィリピンでは日本の製品が買える?
住む場所によって大きく異なります。例えば、マニラであれば、日本食材を取り扱うお店や、日本の本や雑貨などを販売しているお店が点在しています。そのため、それらのお店を利用すれば、最低限必要なものは手に入ります。
一方で、フィリピンの地方であれば、日本食材店やダイソーなどを見つけることは簡単ではありません。地方に住む場合には、移住に向けた準備をしっかりと行うことが求められます。
また、フィリピンで販売されている日本食材やグッズは、定価の2~3倍ほどします。例えば、日本で200円で販売されているものであれば、500円~ぐらいの値段となります。
フィリピンでは日本の電化製品が使える?
使えません。日本は電化製品の電圧が100Vです。一方でフィリピンは220~240Vです。そのため、日本の電化製品をフィリピンで利用すると、すぐに壊れます。最悪の場合には火事につながるため、十分注意しましょう。もし日本の電化製品をどうしても使いたい場合には、あとで紹介するような変圧器が必要です。
フィリピンでは通販を利用できる?
日本で楽天やAmazonがあるように、フィリピンにも通販があります。LazadaやShopeeです。これらを使えば、どこに住んでいても、必要なものが購入できます。ただし、多くの製品が中国からの輸入品になるため、品質が悪いものが混じっている可能性があります。また、地方ではなかなか届かない、商品そのものが詐欺だったなど、トラブルも多く耳にしていますので、利用には最新の注意を払ってください。うまく利用すれば、生活の質をぐっとあげることも可能です。
フィリピンは安いって本当?
フィリピンといえば、物価の安さをイメージするかもしれません。たしかに、数年前であれば、日本人にとってフィリピンは安い国でした。住居費、食費、サービス費などが安く、少ない予算で生活できる国でした。
しかしながら、最近話題になることが多い円安と、フィリピンのインフレによって、フィリピンは日本人にとって安い国ではなくなりつつあります。例えば、住居を借りる場合、20,000ペソのコンドミニアムであれば、以前であれば20000×2.1=42000円ぐらいのイメージでしたが、今では20000×2.7=54000円と、かなり値上がりしています。
また、インフレが激しい食品に関しては、1.5倍ほどになっています。例えば、私がよく買うひれ肉は、以前はキロあたり260ペソでしたが、現在は400ペソです。
コロナ前:260×2.1=546円
現在:400×2.7=1080円
このように、ほぼ倍になってしまっているんですよね。お肉はもともとが安かったので、今でも安いイメージがありますが、卵や魚介類、乳製品などは、日本と比べても高い値段になっています。そのため、フィリピンは安い、というイメージは払しょくした方がいいかと思います。
フィリピン移住で持っていくとよいアイテム10選:快適に生活するための必須品も紹介
では、いよいよ、フィリピン移住で持っていくとよいアイテム10選を紹介します。
アースノーマット(蚊対策)
フィリピン移住で多くの方が困るのが、蚊対策です。フィリピンには年中蚊が多くいます。フィリピンの蚊に刺されると、最悪の場合、デング熱にかかり、数日間苦しい思いをすることになります。
しかしながら、フィリピンでは、あまり効果がない(?)蚊取り線香や蚊よけグッズが数種類売られているだけです。そのため、日本から蚊よけグッズを購入していくのがおすすめ。
ただし、気をつけることが2つあります。1つ目は、スプレータイプは、空港の持ち込みで✖になることがある。2つ目は、コンセントを用いた蚊よけグッズは、電圧の関係で利用が不可。
そのため、一番いいのは、コンセントを使わず、またスプレータイプではない蚊グッズを探すことです。
個人的には以下のようなものがおすすめですが、持ち込みや使い方に制約をうけるため、十分注意した上で購入するとよいでしょう。
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炊飯器
フィリピンでもおいしいごはんを食べたい!という方は、炊飯器の持ち込みがおすすめ。フィリピンの炊飯器は、短時間でお米を炊くスタイルのため、もっちりしたお米になりにくい、という特徴があります。また、高火力でお米を炊くため、窯にご飯がくっついてしまう問題も。
フィリピンでも快適な食生活が送りたければ、日本の炊飯器を持ち込むのがよいでしょう。ただし、日本の炊飯器は電圧が100V対応のため、220~240Vのフィリピンでは使えません。そのため、220~240V対応の炊飯器を購入するか、もしくは次に紹介する変圧器を持ち込む必要があります。もしくは、少し割高ですが、Lazadaでも日本の炊飯器を売っているため、そこで購入するのもありですね。
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変圧器
日本の電圧は100Vで、フィリピンの電圧は220Vのため、日本の電化製品をフィリピンで使おうと思えば、変圧器が必要です。例えば、日本製の炊飯器やコピー機、掃除機などを使いたい場合には、変圧器につなげた上で利用する必要があります。
選ぶ際の注意点として、安い変圧器は、W数が不足することがあるということ。例えば、300Wまで対応、と書かれた変圧器の場合、500Wや1000Wを必要とする変圧器には対応できません。
さまざまな日本製の家電を使いたい場合には、2000~3000W対応の変圧器がおすすめです。
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調味料各種
フィリピンで長期で生活するには、フィリピンの食材に慣れる必要があります。日本食材ばかりを買い求めていたら、お金がいくらあっても足りません。おすすめは、フィリピンの食材を用いながら、日本人好みの味付けにすること。そのためには、調味料をある程度持ち込む必要があります。
特におすすめなのは、以下のような調味料です。
・めんつゆ
・だし
・味噌
・お好みソース
・マヨネーズ
・ 鶏ガラスープのもと
・ねりがらし、わさび、しょうが
・ポン酢
・みりん
・酒
などなど
次の帰国時に再度購入するとして、フィリピン滞在期間に不足することがない量の調味料を持っていくことで、日本風の味付けが楽しめるでしょう。ただし、荷物が重たくなるので、近くに日本食材店がある場合には、割高ですが、そこで購入するのもありでしょう。
調理グッズ
自炊に力を入れた人は、メインの調理グッズを持っていくのがおすすめ。特に、フライパンと鍋は、お気に入りのものを持っていくのがよいでしょう。フィリピンの調理器具は、値段と質が比例します。安い調理器具もありますが、すぐに悪くなったり、使い勝手が悪かったり。一方で、高品質の調理器具も売ってはいるのですが、その値段はかなり高いです。例えば、ティファールのフライパンを1つ購入するだけで、1万円近くします。
そのため、お金を節約したければ、フライパンと鍋を持ち込んでしまうのがおすすめ。フィリピンのコンドミニアムは、ガス利用が不可の場所も多いため、ガスと電磁調理器併用のセットがおすすめです。個人的なおすすめは以下のセット。
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スポーツTシャツ
フィリピンは基本的には1年中夏のような気候です。そのため、汗をかくことが多くなります。また、使った衣類の洗濯も多くなります。そのため、汗をしっかりと吸い、また乾くのもはやいスポーツTシャツが非常に便利。寝巻から簡単な外出まで、幅広く使えるでしょう。
フィリピンにもスポーツTシャツは売っているのですが、ブランド物は高く、安いものはすぐに劣化するという特徴があります。日本で購入できるアシックスなどのスポーツTシャツは、やはり安くて性能もよいため、おすすめ。服装にこだわらない人は、スポーツTシャツを多めに持っていくとよいでしょう。
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目薬・コンタクト
フィリピンでは目薬を利用する文化があまりありません。そのため、目薬自体を見つけることが簡単ではありません。また見つかってもその値段にびっくりするでしょう。そのため、日本で自分に合った目薬をいくつか購入し、持っていくのがおすすめ。
同様に、フィリピンでもコンタクトレンズが購入できますが、合うあわないがあります。もし、コンタクトを毎日利用する、もしくはある程度のこだわりがあるのならば、日本で購入していったほうがいいでしょう。
入浴用品
フィリピンでは、シャンプーやコンディショナー、洗顔などがかなり割高です。日本では300円程度の洗顔が、フィリピンでは600円ぐらいします。入浴用品を多く使う人にとっては、割高と感じる箇所かと思います。また、トリートメントはあまり見かけませんね。美容室などに行き、ある程度のお金を払ってやってもらうイメージです。
シャンプーや洗顔は、相性が非常に重要なため、自分に合ったものを日本から持っていくのがおすすめ。安いですし、探すストレスも省けます。
ゴキブリ・アリ・マウス・ラット対策
フィリピンに住むということは、虫たちと仲良く生活することを意味する、といってもよいほど、住宅内に虫が多く発生します。虫アレルギーがある人は、ある程度の虫対策グッズを準備しておくとよいでしょう。フィリピンでよく出くわす虫や動物は、ゴキブリやアリ、ハエ、マウス、ラットなどです。特にゴキブリ対策は必須かと思いますので、事前にゴキブリ対策グッズを購入しておくとよいでしょう。
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おみやげ
フィリピンでは、日本と比べてご近所付き合いが気楽と考える人が多いようです。ただ、今後何かあった場合に助けてもらうためにも、お世話になる人にお土産をもっていくのがおすすめ。フィリピン人に喜ばれる日本のお土産は、以下のページにまとめてあるので、ぜひこちらもお読みください。
フィリピン人への「お土産」25選:食べ物・生活雑貨・その他に分けて紹介
終わりに
本記事では、フィリピンに移住する際にもっていくとよいアイテム10選を紹介しました。人によって、これはいるな、これはいらないな、というものがあるかと思います。また、一番最初にもっていくべきものと、一時帰国した際に購入すればよいものもあるかと思います。最終的には個人の判断になるかと思いますので、持ち運べる荷物量と相談しつつ、決めていってくださいね。