ダバオを歩いていると、フィリピン人と外国人カップルが歩いているのをよく見かけます。
日本人とフィリピン人のカップルを見かけることは少ないですが、これからきっと増えてくるのではないかと予想します。
ダバオ人と結婚した場合、13Aもしくは13Bと呼ばれる配偶者ビザ(結婚ビザ)をダバオで取ることになります。
配偶者ビザですが、結構ややこしく、取得するのには多少の時間がかかります。
本記事では、ダバオで配偶者ビザを取得する人が困らないように、情報をまとめます。
ダバオで配偶者ビザは取得できるの?
まず、ダバオで配偶者ビザが取得できるかどうかですが、ダバオにはイミグレーションがありますので取得が可能です。
ただし、取得のためには一度マニラの本部に書類を送るなどする必要があるため、時間がかかります。
また、書類を準備したのに何かが不足したためマニラで差し戻しを食らうという事態を避けるために、ダバオでは必要書類に書かれているドキュメントを完璧に集めることが求められます。
マニラでは〇〇なしで取得できた、などの話も聞きますが、ダバオでは必要書類に書かれているものはすべて集めることが重要です。
最初の婚姻ビザの申請は13Aという仮の婚姻ビザになります。その後1年を過ごし、正式な婚姻ビザとなる13Bを申請し、受理されると、永住ビザともなる婚姻ビザが獲得できます。
ダバオでの配偶者ビザの取得方法
では、ダバオでの配偶者ビザ取得の方法を紹介します。
イミグレーションに行き、配偶者ビザの必要書類一覧をもらう
まずはイミグレーションに行き、配偶者ビザを申請したい旨を伝えてください。すると、取得に必要な書類が書かれたドキュメントをもらえます。
このドキュメントは、イミグレーション本部のホームページでもダウンロードできるのですが、ダバオの場合、追加でプチメモが2つほど付け足されています。(たとえば、ドキュメントはすべて3つずつ揃えること、などが明記されています。ホームページにはこの3セットルールはありません)
そのため、イミグレーションに行き、必要書類をもらうことをお薦めします。
(それでも資料をダウンロードしたい方はこちら)
必要な書類を集める
複数の資料を集める必要があります。それぞれについて説明します。
1.Joint letter request addressed to the Commissioner from the applicant and the petitioning Filipino spouse
こちらは弁護士に準備してもらう資料のようです。弁護士事務所に行き、この資料がほしいんだと言えば用意してくれます。私はイミグレーションそばにある法律事務所で作成してもらいましたが、ドキュメント1種につき1000ペソかかりました。(これ以外にも2つあったため、計3000ペソです。安いところを探せば、この値段は下げられると思います)
2. Duly accomplished CGAF (BI Form CGAF-001-Rev 2)
イミグレーションでもらえる資料の1つです。必要箇所を記入してください。ダウンロードもできます(こちら)。
3. Marriage Certificate or Marriage Contract
婚姻を証明する書類です。市役所でも婚姻証明書をもらえるのですが、イミグレーションからはPSAという政府組織が発行したもののみ受付可と言われます。
これは、結婚手続きから6か月ほど経つと発行可能になるため、結婚してすぐでは配偶者ビザが取得できません。結婚後に電子サービスを申し込むと、1か月ほどで発行可能になるとのこと。急ぎの場合はこちらを申請すると良いと思います。
私は電子サービスを申し込まなかったため(知らなかった・・・)、6か月待ちました。6か月経っても登録されず、実際には8か月待ちました・・・
4. Birth Certificate or certified true copy of BI-issued Identification Certificate as Filipino citizen of the Filipino spouse
フィリピン人の出生証明です。こちらもPSAで取得できます。フィリピン人配偶者にお願いしましょう。
5. Photocopy of passport bio-page and latest admission with valid authorized stay
パスポートのプロフィールおよび最近のページのコピーです。ダバオでは、このページだけでなく、すべてのページのコピーが要求されました。お気をつけて。
6. Valid National Bureau of Investigation (NBI) Clearance, if application is filed six (6) months or more from the date of first arrival
in the Philippines
NBIが発行する証明書です。これは、あなたはフィリピンで犯罪などをしていませんよ、というのを示す書類です。現在ダバオでは、オンラインで事前に予約し、その後施設で指紋などを採取し、後日書類が発行されるという感じです。NBIクリアランスについてはこちらをご参照ください(こちら)。
※ちなみに、ダバオでの手続きはホームページ上の説明とは少し異なります。具体的には、以下のような流れになりますので、ご注意ください。
・オンラインで資料を提出
・オンラインで支払い
・NBIの受付(会計)に行き、理由を説明し、資料をもらう
・必要な資料や写真を集める(私の場合は2インチの写真と、パスポートのコピー)
・再度受付で書類を提出。その後、指紋の採取を行う
・書類の必要事項に記入し、受付に提出
・少し待つとカウンターに呼ばれ、写真撮影、指紋確認、サインの提出を求められる
・30日ワーキングデー以降に書類を取りに来るように言われ、受領書を渡される
写真を撮ってくれる場所やコピーができる場所はすぐ近くにありますので、スタッフさんに聞くといいです。英語がまったくできないと、なかなか過酷な時間になるため、付き添いがいるといいですね。
7 and 8. BI Clearance Certificate; and Original or certified true copy of Bureau of Quarantine Medical Clearance, if applicant is a national of any of the countries listed under Annex “A” of Immigration Operations Order No. SBM-14-059-A who arrived in the Philippines on or after June 2014.
7と8に関しては、ダバオでは横線が引かれており、準備しなくてよいと言われました。必要ありません。
書類をイミグレーションに提出し、費用を支払う
書類がすべて揃ったらイミグレーションに行き、書類と必要な費用を支払ってください。申請に必要な費用は私の場合は11,260ペソでした。これで1年間はフィリピンに滞在できるようになります。
後はビザの手続きが終わるのを気長に待ちましょう。イミグレーションいわく、2~3か月ほどかかるとのことです。
戸籍謄本は必要?
配偶者ビザを申請するために戸籍謄本は必要かどうかで迷う方もいるかと思います。イミグレーションの答えとしては、基本的にはいらない。ただ、要求される場合もあるので、もっているとよい。というあいまいな回答。
基本的にはリストには載っていませんし、担当者もいらないといっているので、なくて大丈夫です。
ダバオ特有のルール
ダバオにおいては、上記の書類を揃えるとともに、以下のルール(独自?)もあります。
・パスポートの全てのページをコピー
・すべての書類を3セット準備し、セットごとに封筒などにいれ、提出
(これは、1枚はオリジナル版、残り2枚はコピーでよいとのこと。私はすべてオリジナルを揃え、お金を失いました・・・)
終わりに
ダバオでの配偶者ビザの取得方法について紹介しました。
少しややこしいこともありますが、丁寧に進めればそれほど難しくはありません。
ただ、急いで配偶者ビザを取得したいと考えている人は、いくつか注意すべき点がありますので、上記の内容をよく読んだ上で進めてくださいね。
どうしても難しい場合は、代行してくれる業者さんを利用するのも手です。手続きや書類の準備には時間がかかりますので、自分たちに合った方法を選ぶとよいでしょう。